学生時代の思い出のなかでも先生に対する感情は比較的強い印象として残っているものでしょう。厳しい先生、優しい先生、それぞれに生徒を正しい方向へ導こうとする気持ちには変わりがありません。
そんな先生が夢に出てくる場合、夢占いでは現実の世界と同じように問題解決へのアドバイスを与えてくれる暗示としてとらえられています。
また、その一方で自分が招いたことが原因でトラブルを抱えたストレス状態を暗示することもあります。先生が出てくる状況別にその意味を考えてみましょう。
夢に先生が出てくる意味
夢のなかに出てくる先生の姿は、夢占いでは、自分を良い方向へ導き、励まし助けてくれる存在、守らなければならない規則やルール、モラル、知識などの良い意味のほか、精神的なストレスをともなう権威や権力などの象徴とされています。
現実の世界と同じように好きな先生が教えてくれる夢は、自分が抱えている悩みや問題が解決の方向に向かうことを暗示しています。
一方で、嫌な雰囲気で先生が出てくる場合は、自分の未熟さがもとで人間関係でトラブルが生じたり、仕事などで失敗したりすることを暗示していると言えるでしょう。
問題解決を表す
夢のなかで先生が教壇に立って勉強を教えたり講話をしたりしているのであれば、自分が抱えている問題が解決する意味を暗示しています。
先生は、生徒を教え導き助ける存在であるため、その内容は教科学習だけにとどまらず、社会規範や生き方など多岐にわたります。
自分が抱えている悩みや不安を解決してくれる存在として先生が夢に登場することから、事態が良い方向へ転換していくことを示してくれています。
夢のなかで具体的な言葉やヒントを示してくれることもあるでしょう。
イヤな先生はトラブルの予兆を表す
夢に出てくる先生が嫌な人物であったり、なんとなく嫌な雰囲気を醸し出していたりするときは、トラブルや精神的なストレスが生じているか、これから生じる可能性があることを暗示しています。
そのトラブルのほとんどは、他人ではなく自分自身の未熟さが原因となります。
人間として成熟していないため自分勝手な行動や傲慢な態度が周囲の人との軋轢を生み、それが原因となってトラブルが起きます。人の話に耳を傾ける素直さや謙虚さを身につけることが大切です。
明るい印象の先生ならば運気は上昇
夢に登場する先生が明るくいい印象の先生ならば、自分をより良い方向へと導いてくれる先生本来の姿ととらえていいでしょう。
これまでの努力が報われることを暗示しており、自身も後ろ向きではなく常に前向きでポジティブな状態であるといえます。
運気自体も上昇しているため、地道に種を蒔き育てた花が見事に開花すると考えてもいいでしょう。
また、集中力が高まっている時期でもあることから将来に向けた知識や技術を習得する時期としてもぴったりです。
夢占いで先生が意味するもの:良い意味
先生は現実の世界でもさまざまなことを教えてくれて、自己実現、自己決定を支援してくれるとても頼りがいのある存在です。
夢占いでも、先生は問題解決のためのアドバイスをしてくれる存在、努力が報われて良い方向へ物事が動き出す兆しとしてとらえられることが多いものです。
好きな先生、明るい先生が登場する夢、また授業や相談の場面で登場する夢は、特に良い意味を示すものとしてとらえられています。そのいくつかを紹介しましょう。
先生に褒められる:周りからの評価が高いことを示唆
学生の頃、未熟な自分を指導してくれる先生から褒められるととても嬉しいものです。
夢のなかで先生に褒められた場合も吉夢ととらえることができ、この場合の先生の姿は友人や同僚、先輩や上司など自分と関りのある周囲の人々を表しています。
素晴らしい行いをしたときに先生に褒められるように、自分の言動や業績が他人に認められ、個人としての評価が高まっていると考えていいでしょう。
特に自己評価が低い人は、自分に自信を持つきっかけになる夢となるでしょう。
好きな異性の先生がでてくる:大人の恋愛にアドバイスしてほしい気持ちの現れ
男女の別なく好きな先生が夢に出てくる場合は、良い方向へと導いてくれる吉夢ととらえることができます。
一方で、好きな異性の先生が登場する場合は、勉強や仕事ではなく恋愛面でのアドバイスを仰ぎたい願望が表れていると言えるでしょう。
学生の時期はとうに過ぎているのに先生に恋愛のアドバイスを求めるということは、それだけ本気度の高い大人の恋愛をしておりさまざまな悩みが生じていることを表していると言えるでしょう。
付き合っている彼氏に対する不満が募っている場合も考えられます。
先生が教えてくれる:自分だけに対するアドバイスを送ってくれている
夢のなかで先生が勉強や社会規範などを教えてくれる場合は、自分が抱えている問題解決のために適切なアドバイスを与えてくれていることを暗示しています。
普通の授業のように一斉指導で数十人の生徒を前に教壇で教えている場合でも同じ意味となりますが、家庭教師のようにマンツーマンで指導してくれている場合は、自分だけに対するアドバイスを送ってくれていると考えていいでしょう。
それだけ、自分が重ねてきた努力に間違いがなく、必ず問題が解決することを表しています。
先生に相談している:前向きな姿勢が夢に出ている
先生に相談している夢には、物事に前向きで素直に教えに従い、問題を解決しようという姿勢があることが暗示されています。
これまで重ねてきた努力が実って開花する日が間近であることの暗示でもあり、自分で自分を認め褒めている状態であるとも言えるでしょう。
また、現時点ではまだ気づいていない能力や才能を見つけ出そうとしている意味もあり、少し迷いがあることも考えられます。
先生がよく言う「努力は裏切らない」を心の糧として地道に精進し続けることが成功へとつながることでしょう。
夢占いで先生が意味するもの:良くない意味
先生は問題解決のための適切なアドバイスを与えてくれる貴重な存在ですが、その一方で、逆らうことができない絶対的な存在で頭ごなしに生徒を縛り付ける側面もあると考えられます。
夢占いで、先生の雰囲気が悪かったり、自分との関係性が悪いことを示すシチュエーションで登場したりする場合は、良い方向へ導いたり、問題解決を図るためのヒントを与えてくれたりするのではなく、自分の行動が元となってプレッシャーやストレスがかかっていることを暗示しています。
男性の先生に怒られる:自分を服従させようとする強い力をかけてくる人がいることの現れ
学生時代に先生に怒られた経験が一度もないという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
校則違反や遅刻、勉強や部活動で努力が足りていなかったり、自分勝手な言動で友人を困らせたりしたりするとどんなに優しい先生でも容赦なく怒ります。
夢で先生に怒られている場合は、不安や罪悪感、プレッシャーなどが生じている暗示として解釈されています。
特に男性の先生に怒られたり攻められている夢であるならば、権威や権力によって自分を無理やり服従させようとする強い力が存在していることを表していると言えます。
男性の先生から逃げる:現実逃避を表す
夢に現れる先生は、問題解決の糸口という吉夢でもありますが、その一方で自分にストレスやプレッシャーを与えるものの象徴として表れることもあります。
夢のなかで先生から逃げるということは、現状でやらなければならないとわかっていながらもできれば避けたい仕事やプライベートの問題があり、現実から逃避したいという気持ちが表れています。
特に男性の先生から逃げている場合は、目先の嫌なことから逃げたい気持ちが強いととらえていいでしょう。
先生に反抗する:心労が溜まっている
勉強だけでなく生き方全般についてもさまざまな示唆を与えてくれる先生は尊い存在であるとともに威厳やプレッシャーを与えるものでもあります。
現実的には先生に面と向かって反抗することなどなかなかできませんが、夢のなかでは可能です。
夢占いでは先生に反抗する夢は、道徳観や倫理観、社会規範やモラルなどにがんじがらめになって心労が溜まっている状態を暗示しています。
夢のなかで先生に反抗することで憂さ晴らしになっているのかもしれませんが、現実の世界では問題解決は難しいものです。
自分が先生になっている:自己中心的になっていることの現れ
生徒の自由意思に委ねる部分があったとしても、最終的にクラスの意志決定を行う裁量権や決定権を握っているのは先生です。
自分が先生になっている夢には、他人の意見に耳を貸さずに自分勝手な考えを押し通して物事を進めている自分の姿が投影されています。
自分だけが正しいと自己中心的な態度ばかりとっていては、人に信頼されることはなくなります。今一度、自分の言動を振り返り謙虚さや他人を思い遣る心を取り戻すことが大切です。
まとめ
先生が出てくる夢には、よりよい方向行へ導いてくれるという先生の存在から問題が解決に向けて動いていること、コツコツと地道に続けてきた努力が報われる日が近いことを教えてくれていることなど、吉夢としてとらえられるものがたくさんあります。
しかし、その一方で、先生がモラルや倫理など社会人として守らなければならない法のような存在としてとらえて、自分が未熟なせいでトラブルが起きることを警告する夢としても解釈されます。
子供みたいに自分勝手な行動をとるのではなく、他人に対する思いやりの気持ちをもちながら努力をし続ける謙虚な態度が必要であることを教えてくれているのでしょう。