かつて付き合った人や、昔好きだった人が夢に出てくる経験なら誰しも身に覚えのあることではないでしょうか。
ただし、その夢が現実とはまるで違ったシチュエーションや、ありえない状況下での再会を描いているようであれば、それは単なるノスタルジーから来る夢ではないかも。
そこで昔好きだった人が出てくる夢が暗示したり予知する意味をケース別にご紹介します。
昔好きだった人が出てくる夢の基本的な意味
これという原因や思いつく因果関係もないのに、なぜか夢に何の脈絡もなく昔好きだった人が出てくる。
そんな経験を1度や2度はしたことがある、という人は多いのではないでしょうか。
でもそれが続けて何回も続く夢だったり、なんだかシチュエーションが暗示的だったとしたら、それはあなたにとって何かの転機となるべき夢かもしれません。
そこで夢に出てきた好きだった人とあなたの関係別や夢の中の行動別、2人の夢の中でのシチュエーション別に、昔好きだった人が登場する夢の意味を詳細解説します。
【関係別】昔好きだった人の夢の意味
昔好きだった人が友達の場合
夢の中の2人の関係が仲の良い友人同士であった場合の意味するところは、あなたが今もかつて好きだった人のことを大切に思っている証拠です。
現実にはもう会うことが叶わない相手だとしても、友情を抱き続けることは無駄なことではありません。
さらに今も変わらず、例え友達としても好きでいられる相手にかつて巡り会ったことを無意識に感謝できるということは、今のあなた自身の精神状態も良いバランスを保っていることを示唆しています。
昔好きだった人が恋人の場合
夢の中の2人の関係が思い思われる恋人同士であった場合、それが現実でもかつて恋人同士であったかどうかでその夢の暗示の意味合いが違ってきます。
現実に夢に出てきた人と恋人関係にあった場合は、その夢は単純にかつての自分を懐かしむノスタルジーか、その頃のキラキラした想い出への憧れの裏返しです。
また、夢に出てきた昔好きだった人と現実では恋人同士でなかったという場合は、好きだった人と付き合えていたら自分の今現在が変わっていたかもという、今の自分の置かれている立場や状況に対する不満や不平を暗示していることがあります。
こうした不満は、ずっと長い間引きずっている場合と今の彼女とのケンカやすれ違いなど突発的な要因が引き起こす場合とがあります。
昔好きだった人が片思いの場合
夢の中の2人の関係が、かつて好きだった人に対して自分が変わらず片思いをしているような場合は、いつまでも何年経っても変化のない自分に対しての苛立ちの表れかも知れません。
そうした場合は、夢の中での片思いがどのような形で推移していくかに注目すべきです。
夢の中でも現実と全く同じ失敗などを繰り返した結果が片思いであれば、進歩のない自分に対して1番もどかしく思っているのは自分ということの暗示であるケースが多く見られます。
また、何か新しいことにチャレンジしようとしている一方で、失敗したらどうしようとためらっているような場合にもこうした昔好きだった人にまったく進歩のない一方通行の思いのままというような夢を見る傾向にあるようです。
【シチュエーション別】昔好きだった人の夢の意味
昔好きだった人に振られる夢
かつて好きだった人に夢の中とはいえ失恋してしまうというシチュエーションの場合、それがかつて現実に起こったことと同じであれば、それはただ単に記憶のテープが巻き戻されただけのことです。
そうした夢を見たという時は、よくよくその夢を見た前後のことを思い返してみてください。
直接的に大昔好きだった人そのものを指すような何かを目にしたり、耳にしたりしたというわけではなくても、昔好きだった人が住んでいた場所や通っていた大学、勤めていた会社の製品やCMといった潜在的なところで昔好きだった人につながる何かに触れたことが引き金となって、心が勝手に昔好きだった人の思い出、中でももっともあなたにとって強い印象となって残っているに違いない振られた場面がリピート再生されたのです。
その反対に現実には振られるも何も告白もしていないというのであれば、同じような引き金が会った時にあなたにとって最も後悔していることの1つとして夢と言う形で心がそんな幻影を見せたと言えるでしょう。
昔好きだった人と付き合う夢
昔好きだった人と夢の中であっても交際するというシチュエーションの場合、例えそれが夢の中であっても1度は好きだった人と付き合うことができるのは幸せなことです。ただしそれはあくまで夢の中で起こったこと。
どんなにラブラブ関係にまで発展したとしてもしょせん夢は夢でしかなく、朝が来れば現実に火戻されるだけです。
それが心の内でわかっているのにも関わらず夢ででもいいから昔好きだった人と付き合うというのは現実が、その夢から覚めた空しさを超えるほど辛く悲しいことの裏返し。まるでマッチ売りの少女が見る夢と同じなのです。
昔好きだった人と再会する夢
昔好きだった人と夢の中で再びめぐり会うするというシチュエーションの場合、その夢が暗示するのは自分の前途に思いがけない幸運が巡ってくるかも知れないという期待と不安が入り混じった状態にあることの暗示です。
なぜなら昔好きだった人に再会できるのは、今も相手に恋愛感情を持ち続けている場合はもちろん、好意程度になっているにしても嬉しいものに違いありません。
ただし、その再会が吉と出るか凶と出るかはまさにのるかそるか。場合によっては再び出会わなければ良かったと思うこともあります。
つまり肝心なのは昔好きだった人と再会してのその後の話。夢が再会後まで続くようであれば、そこに出てくる人や、その状況をきっちり覚えておくようにしましょう。
昔好きだった人を探す夢
かつて好きだった人を夢の中で探しまわるというシチュエーションの場合、それは今の自分に欠けている何かがあるのはわかるけれども、それをどこでなくしたのかがわからないという気持ちの暗示かも知れません。
対象が何であれ探すという行為が夢で表現するのは、欠けているパズルのピースを探すのと同じこと。
それが好きだった人、の場合は、その人のことが好きだった昔にこそ今の自分に欠けている何かがあると心のどこかで思っているのです。
この場合の何かが若さや情熱といった、ある意味誰しも否が応でも失くしてしまうものであれば余り問題ではないのですがそれが信念や生きる目標といったかけがえのないものであれば事態は深刻です。
余りにも昔好きだった人を探すというシチュエーションの夢を繰り返し繰り返し見る、というのであれば、たかが夢見だと侮らずに1度きちんと自分の心と対峙してみる時間を作る方が良いかも知れません。
昔好きだった人が怖く感じる夢
見知らぬ誰かに対して恐怖を感じるというのならともかく昔好きだった人が怖いと感じるような夢を見たというシチュエーションの場合、その夢が暗示しているのは普通なら懐かしいと感じるべき昔のことは思い出したくないという現実です。
ではなぜ昔のことを思い出したくない、さらに夢にせっかく現れてくれたはずの昔好きだった人まで怖く感じてしまうのでしょうか。
それはその人のことが好きだった時代の自分が嫌いだということです。相手がリアルな知り合いではなく、芸能人やアイドルだったとしても昔好きだった人であっても何年かして振り返るとどうして好きだったのか理解できないということもあります。
もちろん趣味や好みが変化したという単純な理由のこともありますが、中には当時の自分はどうかしていたのだ、どうしてあんな人のことを好ましいと思ったのかということも。
今の自分が好き、あるいは今の自分のことを大切にしてくれる周囲の人間や環境が大切と感じれば感じるほどそうではなかったかつての自分や、そのかつての自分が好きだった相手も記憶から抹消したい、好きだったこと自体を否定したいという気持ちが強くなります。
そうした今を大切に思う気持ちが強ければ強いほど、昔好きだった人は自分を否定したい過去へと引きずり戻す象徴に思え、怖く感じてしまうのです。
【行動別】昔好きだった人が出てくる夢
昔好きだった人が笑顔の夢
あなたが最近見た多くの夢の中の出来事として、昔好きだった人がにこにこと笑っている顔の場合は、あなたが誰かを幸せにしたい、誰かに受け止めて欲しいと思っていることの暗示かも知れません。夢の中で笑顔が象徴するのは肯定の意味がほとんど。
しかも昔自分が好きだった相手が自分に笑顔を向けてくれるという夢は、あなたの誰かに愛されたいという強い願望が好きだった人という形となって現れたものなのです。
身近に付き合いたい、交際したい、と思っているような相手が実際にいるという場合は、夢の中の好きだった人の笑顔を力に替えて、思い切って告白してみるのもおすすめです。
昔好きだった人に告白される夢
例えそれが現実ではない、夢であっても昔好きだった人があなたに告白してくれるという夢を見たという場合に考えられるのは、自分が誰かから大切なかけがえのない存在だと思われたいという願望の表れです。
この場合は、単純に恋愛関係の相手を欲している場合だけでなく、仕事や家庭内での自分の存在を認めて欲しいという場合も多くあります。
昔好きだった人が結婚する夢
あなたが最近見た多くの夢の中でかつて好きだった人が誰かとめでたく結婚式を挙げるという場合は、結婚相手が誰かということがキーポイントです。
昔好きだった人を巡って争った当時のライバルが結婚相手の場合は、自分がその頃より少しも成長していないことへの焦りかも知れません。
また全く自分の知らない誰か、あるいは誰と特定もできないのっぺらぼうなどが結婚相手の場合は、自分が今現実に大切にしている何かを脅かす存在に潜在的に気付いている証かも知れません。
昔好きだった人が泣いている夢
例えそれが夢の中であろうとも昔好きだった人がぽろぽろと涙を流している姿を見たという時は、あなたが取り返しの付かない失敗をした、あるいはしようとしていることへの警告かも知れません。
どうしてかと言えば昔好きだった人がいくら泣いていても、現実に手を差し伸べることが出来るのは非常に稀なケースだけです。
多くは、例え昔好きだった人が苦境に陥っていたとしても、遠くから見守ることしかできません。
それと同じく、現実のあなたがしたことや、これからしようとしていることで何も出来ない、どうしようもない事態に追い込まれるかも知れない、というアラートかも知れないのです。
【あなたの行動別】昔好きだった人が出てくる夢
あなたが笑顔の夢
夢の中であなたが楽しそうに昔好きだった人と笑っているという場合は、自分が大切に思っている人にあなたが選択しようとしている道が間違ってはいないと肯定されていることの暗示かも知れません。
人間誰しも自分が好きな人には等身大の自分を受け止めて欲しいもの。
それが叶ったことに対しての笑顔であれば、今現実にあなたを後押ししてくれる大切な存在が無意識の内に近くにいることを示唆している可能性があります。
あなたが告白する夢
あなたが夢の中であっても昔好きだった人に恋心を告げるという場合は、後悔したくない何かに立ち向かおうとしているタイミングを意味しているのかも知れません。
特に現実ではその昔好きだった人に告白して振られている場合にも関わらず、あなたが告白する夢を見るということは、かつての失敗を怖れず再びチャレンジする体力気力精神力を培うことができた証です。
あなたに配偶者がいる夢
せっかく夢の中にかつて好きだった人が登場して来てくれたのに肝心のあなたにパートナーがいるという場合、本当に配偶者がいるかどうかがその夢の暗示のポイントとなります。
本当にあなたが既婚者の場合は、心の奥底で配偶者に対する不満やストレスを溜め込んでいることを意味します。
また現実にはシングルで既婚者ではないのにそうした夢を見る場合は、せっかく昔好きだった人が目の前に現れてくれているのに、配偶者がいる自分は相手にアプローチすることが出来ない苛立ちを感じることとなります。
夢の中のあなたが敢えてアプローチしようとすればそれは不倫の関係となってしまうからです。
この場合の夢が暗示するのは、自分がしたいこと、やりたいことが叶うかもしれないのに、それを推し留めようとする何か足かせのようなものがあることを示しています。
あなたがが泣いている夢
昔好きだった人が出てくる夢の中のあなたが涙を流している場合、その夢の暗示はあなたが流す涙が嬉し涙なのか、悲しさのあまりの涙なのかが分かれ目となります。
嬉し涙の場合は、あくまでもポジティブな夢であり、その涙が意味するのは決して不吉なことではありません。
それに対してあなたの流す涙が、悲しさ辛さのための涙の場合は深刻です。普通は例えそれが夢であっても好きだった人に会えれば単純に嬉しいもの。
それを涙で迎えなくてはいけないということはあなたが悔やんでも悔やみきれないほどの後悔を抱えているあるいはどうあがいても解決しない泥沼に囚われている証かも知れません。
昔好きだった人の夢の夢占い結果は?
事象1つ1つを紐解けば実に多くのことを暗示してくれる夢占いですが、中でも昔好きだった人が出てくる夢が表す結果のほとんどは、単純な恋心や未練といったものではない傾向にあります。
それは昔自分が好きだった人が象徴するものが、自分にとっての夢や憧れといったポジティブなものから、怖れや後悔、ためらいといったネガティブなものまで非常に多岐に渡るからです。
昔好きだった人が現れる夢を何度か続けて見てしまう、あるいはかつて好きだった人が登場する夢がパッと見には何の関係や脈絡もなく、タイミングもバラバラのまま表れる、という時には、まずはかつて好きだった人が現れる夢を見た前後に自分の身に起きた変化や心境をていねいに探ってみることが大切。
自分でもハッキリとは意識していなかった何かがクローズアップされるかも知れません。
昔好きだった人と夢で会った時はあなたの転機
付き合っていてもいなくてもいつまでも何となく忘れられないという昔好きだった人がいるのは当たり前のことです。
その一方で夢の中に昔好きだった人が始終現れるというケースの場合は、その夢があなたに何かを伝えようとしている暗示かも知れません。
特に昔好きだった人に当時その思いを告げられずにいたままで終わったという人は、その夢の暗示する内容をよく考えて今後の行動に生かすようにして下さい。