睡眠中に見る夢は、見た人の心理状態が投影されていることがよくあります。特に何度も見る夢や、驚きや恐怖といった鮮明な感覚で目を覚ます夢には、その傾向が強くなります。
社会人になっているのに「学校に関する夢」を見た場合は、どのような心理状態が投影されているのでしょうか。
ここでは「学校の夢」に関する情報を詳しくまとめています。学校が出てくる夢で、気になる夢を見た人は是非参考にしてください。
夢で教室が出てくるシチュエーションは?
社会人であるあなたが学校の夢を見る、不思議ですよね。学校の夢といっても、シチュエーションはさまざまです。
ここからは、教室が出てくる夢の意味について解説します。
机に向かって勉強していた夢:前進しているサイン
あなたが夢の中で学校の教室にいて、机に向かって一生懸命勉強していたときは、現実世界でも何かを一生懸命頑張っていることが多いです。
そして、頑張っていることを当たり前として感じていることにもなります。そのまま今の努力を続けていきましょう。頑張っていることの結果が出てくるのは、そう遠いことではないはずです。
自分の席がなかったときの夢:現実を見つめよう
学校にいて自分の席がない夢を見るときは、現実の生活で何らかの現実逃避をしていて、潜在意識の中では後ろめたさを感じたり、「逃げていてはダメだ!」と思っている時に見ることが多いです。
自分の席がなく、あなたが非常に焦っている夢を見たら、逃げるのをやめて現実を見つめ、できることから努力していきましょう。
クラスメイトが登場する夢:人間関係の変化
夢に出てきたクラスメイトは学生時代のクラスメイトだったでしょうか。それとも「クラスメイト」というだけで全く知らない人物だったり、その学校を卒業してから出会った人でしょうか?
全く知らない人物がクラスメイトとして出てきた場合は、人間関係に変化が起きる兆しであることが多いです。
夢に出てきたクラスメイトがどのようなことを言ったか、どんな雰囲気だったかを思い出してください。人間関係の変化にどう対処すればよいか、有力なヒントになるでしょう。
また、長年会っていなかった親しい人がクラスメイトとして夢に出てきて、お互い嬉しそうに話しているときは、現実の生活でも近々その人に出会ったり、連絡があるという予兆の可能性があります。
そんな夢を見た時は、相手のことを何となく気にかけておくとよいでしょう。
先生と一緒にいた夢:上下関係への暗示
夢の中で先生と一緒にいる夢を見たときは、上下関係に何かがあるという意味が多いです。
先生に叱られている夢の場合、叱っている先生の顔をよく見たら、学生時代の先生ではなく、よく注意される上司だったということがあります。
反対に、あなたが先生として生徒を叱っている場合は、その生徒は問題を起こした部下だったということも。
また、先生から褒められる夢は、現実では上司との関係が良好であることを示しています。
席の場所が前のほうにいる夢:人に頼ってみよう
教室の前側の席は、先生の目が届きやすい場所です。
夢の中で席が前側にあり、そのことが気になっているときは、「先生・教師のような存在の人に頼るべきとき、さらに、頼ることがあなたの成長につながる」という意味を持っています。
現実世界で困ったことがあるのなら、信頼できる人に相談するだけでも、状況が好転する可能性があると捉えましょう。
席の場所が真ん中あたりの夢:心が安定している
教室の真ん中あたりの席は、あまり先生の目が届かない場所です。その上、さほど騒がしくはならない場所でもあります。
夢の中で席の場所が教室の真ん中あたりにあるときは、教室の中の権力者である先生に頼る必要もなく、かつ離れたいという願望もない、心が安定している状態を指します。
こういったときは、自分の心をコントロール出来ている状態なので、現状を維持していきましょう。
席の場所が後ろのほうにいる夢:荒れた心のサイン
教室の後ろの席は先生の目が届きにくく、隠れて何かを出来る場所でもあります。
夢の中で席が後ろにあるのは、「誰かの目を離れたい」「助けが必要なのに、自分からそれを拒否する」という、荒れた心のサインといえます。
現実世界で誰かにアドバイスや忠告をうけた場合、本当はその大切さをわかっているのに否定していませんか?思い当たることがあるなら、素直に意見を受け入れましょう。
散らかった机が出てくる夢:悪いことが起きる
現実世界でも常に机が散らかっているという人も多いかもしれません。
例え整理整頓が得意な人でも、夢の中で自分のスペースともいうべき机が散らかっている場合は、現実の世界で運気が雑になっていることを意味しています。
何か悪いことが起きる前兆として「散らかった机が出てくる夢」を見るのです。不吉な夢ですが、この夢を見たからといって不必要に怯えることはありません。
散らかった机が出てくる夢を見たら、ミスを防ぐ努力をしたり、不用意な行動を控えましょう。ちょっとした心がけで、難を避けられる場合もあります。
机が整頓されている夢:好調のあかし
机が整頓されていることが強調される夢で、特に夢全体の印象が明るい夢は、運気が整っていることを指しており、あなた自身の運気が好調のあかしです。
運気に乗って、日頃やってみたかったことをやってみたり、何かに挑戦してみるとよいでしょう。
また、実際に机や部屋を整頓することもおすすめです。何か思わぬ発見や心の整理につながるかもしれません。
学校の階段:過去や未来を表している
学校の階段を上っている夢は、あなたの未来を示していると考えられます。階段を上るのは前進しているあかしです。また、今現在の心理状況によって、階段の先が明るいか暗いかも違ってきます。
明るい場合は順調に前進している、暗い場合は疲労を伴っている可能性があるので、誰かにサポートをお願いするなど、無理のないよう慎重に行動しましょう。
学校の階段を下っている夢は、あなたが歩んできた過去を示していると考えられます。
このとき、下っている先が明るければ「あの頃はよかった」という念が強く、今現在の状況に不満を抱えているのかもしれません。
反対に先が暗い場合は、過去の出来事を悔やんでいる可能性があります。
あなた自身の近況を振り返って、よりよい未来へつなげましょう。
学校の廊下:単調な日常に退屈している
生徒であれば、毎日何度も通る学校の廊下。そんな学校の廊下の夢を見るのは、単調な日常に飽きて退屈していることを示しています。何か刺激を求めているのかもしれませんね。
また、廊下の状況によって、あなたの心理状態が判断できます。
廊下が広く明るいと感じた場合は、現状に満足していて心身ともに安定した状態です。
反対に、狭く暗い廊下だった場合は、何らかの問題を抱えていて、未来に希望を持てないでいるのかもしれません。抱えている問題に目をそむけず、一つずつ解決していきましょう。
学校をサボる夢:ストレスが溜まっている
学校をサボる夢を見た場合、それはストレスが溜まっているサインかもしれません。普段から真面目で、何事にも一生懸命に取り組む人なら、心身ともに疲れが溜まっているのでしょう。
夢の中で無意識にサボることで、ストレスを解消しようとしているのです。
また、反対にサボり癖のある人は、それを後ろめたいと思う気持ちがあるといえます。
そんな人はこの機会に前向きな行動をとるよう心がけてみてください。そうすることで、学校をサボる夢を見なくなるでしょう。
夢の中で登校中だったら?
学校へ登校中の夢を見た場合、それにはどんな意味があるのでしょう。登校中といっても、さまざまなシーンがありますよね。
それぞれの場面によって異なる夢の意味を探っていきましょう。
遅刻しそうになっている夢:不満がたまっているサイン
夢の中で遅刻しそうになる夢は、「学校という集団生活の場についていけない」という、現実世界で不満がたまっているサインでもあります。
焦りや困惑だけでなく、夢の中で何らかの怒りの気持ちが出て来る場合は特にその傾向が強くなります。
不満を不満で終わらせず、何が不満になっているのかを見極めて、上手にストレスを解消していきましょう。
また、普段から遅刻が多くてよく注意される人や、実際に寝過ごして遅刻しそうになっているときに「遅刻しそうになる夢」を見ることがあります。
嬉しくない正夢となるわけですが、夢だと気づいた時点で起きて遅刻を回避できれば、ラッキーな夢になるでしょう。
学校で迷う夢:不安な気持ちでいる
学校で迷う夢を見たときは、不安な気持ちが大きくなっている可能性があります。
何か問題を抱えていませんか?悩み事や解決できない問題を抱えていると、不安ばかりが先走って周りが見えなくなるでしょう。
一人で解決しようとせず、信頼できる人に相談してみてください。誰かに悩みを聞いてもらうだけで、気持ちが軽くなるものです。「頑張りすぎないで!」という警告と捉えましょう。
楽しい気持ちで登校している夢:ポジティブな状態
楽しい気持ちで学校に行く夢は、「日々の生活が楽しい」という気持ちの表れです。普段の気持ちがポジティブで、前向きな気持ちでいると、夢の中でもそれが投影されてきます。
夢の中で「何があるから学校が楽しい」と感じたでしょうか?思い出して覚えておきましょう。
気持ちが落ち込んだとき、夢の中で楽しいと思っていることをやってみると、前向きな気持ちになれるはずです。
自転車で登校中だった夢:周囲とのバランスを考えている
自転車を乗りこなすには、左右のバランスが大切になります。
同じように自転車で登校中の夢には、自転車に乗るように「周囲とのバランスを考えている」という気持ちが表現されていることがあります。
自転車に乗っての登校が楽しかったり気持ち良いと感じるなら、周囲とのバランスがちょうど良く取れていることです。
自転車が妙に重いと感じたり、投稿途中でパンクしたり、運転が上手くいかない場合には、周囲とのバランスの取り方を調整したいという気持ちの表れと考えられます。
学校での行事や出来事に関する夢だったら?
学校生活の中には、さまざまな行事や出来事があるでしょう。学園祭や入学式、卒業式、転校することもあるかもしれません。
それぞれの夢の持つ意味を解説します。
学園祭の夢:自己表現の暗示
現実の世界の学園祭は、学校の授業とは違うものを外に向かって表現する場でもあります。夢の中に学園祭が出てくるということは、自分自身の自己表現に関連してきます。
夢の中の学園祭はしっかり楽しめたでしょうか?楽しめていないなら、現実世界での自己表現に問題を感じているのかもしれません。
もしそうだとしたら、言うべき言葉はしっかりと発言し、自分の気持を伝える努力をしてください。
また、普段はきつい表現が多いと感じるなら、相手に対して優しく接することを心がけていきましょう。
入学式の夢:スタートを意味する
入学式は新しく学校に入るためのセレモニーであり、現実世界では何かのスタートを意味することが多いです。
何かが新しく始まったわけでもないのに入学式の夢を見た場合は、あなたの人生で何かしらの変化が起こる前兆かもしれません。
特に印象が明るく、楽しい入学式と感じる夢を見たなら、それは良い予兆であることが多いです。何が起きるか、楽しみに待ちましょう。
卒業式の夢:人生の分岐点に立っている
卒業式が終わると、それまでやってきたことが一旦終わり、また別の道を進むことになります。自分の人生の分岐点に立っている時に、学校の卒業式の夢を見ることが多くあります。
今後の人生でどちらを選ぶか迷っているときに卒業式の夢を見た場合、その夢の中に出てきた印象深いものを思い出して下さい。そこに何かヒントが隠されていることがあります。
転校する夢:変化を望んでいる
転校した人ならわかるでしょうが、転校とは大きな環境の変化でもあります。転校する夢を見る場合、あなたが潜在的に何かの変化を望んでいることが多いです。
変えたいものがすぐに思いつくのなら問題はありませんが、はっきりと認識できていないときは注意してください。
時にはその変化があなたの人生を大きく変えることもあります。あなたの何をどう変えたいのか、変えても良いものかどうか時間をかけて考えてみてみましょう。
退学する夢:未来が変化する
学校を退学するのは、集団生活から脱出するということ。それは、今の環境から抜け出して、新しい未来へ向かうということです。
新しい未来とはいっても、これには相対する2つの意味があり、今現在のあなたの状況によって違います。
あなたが現状に満足している場合は、周囲の環境が悪い方向へ変化していくという意味合いがあり、反対に、現状に不満や悩みを抱えているときは、それらが解消できてよい未来が訪れることを示しています。
まとめ
人間は1日にいくつか夢を見ていますが、その大半は日常生活からの解放のために見る夢で、特にメッセージ性がなく、すぐに忘れてしまいます。
一方、潜在意識からの強いメッセージや、気づいてほしいことが強い感情を伴う夢が記憶に残るのです。
学校に関する夢の多くは「現実世界の人間関係」を象徴しています。
夢の中の学校を楽しんだり、つまらないと感じるのは、あなたが現実世界で人間関係や生活を楽しみつつ頑張っているか、そうでないために本心では後ろめたさを感じているかどうかの違いです。
悪い夢を見たから、現実に悪いことが起きるというわけではありません。あなたの気持ちの持ち方や普段の頑張りで、悪いことが起きても小さく済んだり、良いことに変えていくことができるのです。
夢占いの結果に振り回されるのではなく、心身のバロメーターや普段の気持ちの確認として夢の内容を上手に活用して、現実の世界をより楽しく過ごしていきましょう。